●原因●
秘書検定1級を持っていて仕事もてきぱきできるAさんは、顔中に赤にきびができて皮膚科を受診しました。
1年位前からにきびができ始め、ちょうどその頃に部署移動があったということですが、新しい上司は口うるさく、自分のミスは後輩や部下に押し付けてしまう上、えらそうな態度に腹が立ちます。
顔を見るだけストレスとなり、会社に行くのも憂鬱になってきてしまったのです。
にきびに悩んだことが無いAさんは、にきびができると同時に急に生理不順にもなり、「婦人科系の病気では…」と不安になって、婦人科を受診しましたが、結果は「異常なし」でした。
にきびができはじめてから時間もたっているため、にきび痕ができ、これ以上にきび痕が増え、デコボコの皮膚になってしまうのではと不安になったそうです。
●症状●
典型的な大人にきびの場所である、フェイスライン・ほおの他、首にもコメドや赤にきびができ、クレーター状のにきび痕もできていました。
●治療方針●
1)にきびを治すことと、これ以上にきび痕を残さないことがAさんの希望で、「にきび治療」と「ケミカルピーリング」の2本立てで、すすめていきます。
2)ケミカルピーリングなら、クレーター状のにきび跡も軽症であれば目立たなくすることができるからです。
3)触ってしまう「くせ」があるようなので、にきびを悪化させ痕になることを防ぐため「触らない」と言うこともお願いしました。
●治療内容●
*内服薬*
1)抗生物質でにきびの炎症を抑える
2)治療の補助的機能を持つビタミンC・ビタミンB群の服用
3)肌・体の調子を整える漢方薬
ケミカルピーリングを治療の最初から行うため、服用期間は短めの3〜4ヵ月程度となりました。
*外用薬*
1)対アクネ菌の外用薬
2)リン酸型ビタミンCローションを1日2回
3)消炎効果のある外用薬を1日1回(夜のみ)
外用薬は6ヵ月ほど続けていただきました。
*ケミカルピーリング*
治療をはじめてからの6ヵ月、2週間に1回のペースでケミカルピーリングを施術します。
最初は刺激控えめの濃度で、徐々に高濃度のもので施術します。
6ヵ月後からは1〜2ヵ月に1回のペースでスキンケアのような意味で濃度の薄いピーリングをすすめ、1年たった頃にはとてもきれいな肌になりました。
●年代・本来の肌質●
20代後半・コンビネーション肌A
●スキンケア方法●
*クレンジング・洗顔*
炎症を起こしたにきびがあるので、
・クレンジング→摩擦刺激を与えにくい「洗い流しタイプ」
・朝の洗顔→低刺激の固形石鹸
・夜の洗顔→マイルドピーリング効果のあるパウダータイプの洗顔料
悪化を防ぐためににきびのある所は、こすって刺激せず「泡」で包んで優しく洗い、乾燥しやすいところは洗い過ぎないように注意しながら洗うことがポイントです。
*化粧水*
・質のよいアルコールが含まれ、皮膚の正常効果のあるもの
手の皮脂や汚れが顔に直接つかないようにコットンを利用します。
化粧水をコットンに含ませて、肌を優しく拭き取ります。
*外用薬*
前項目でご紹介した外用薬を医師の指示のもと塗布します。
*美容液*
にきびの場所以外は乾燥気味になりやすいので、オイルフリーかセラミドなどが配合された美容液を、にきびを避けて使います。
にきびが乾いてきたら、顔全体にオイルフリーの美容液を使います。
*保護クリーム*
にきび・脂漏性湿疹の場合に、肌を安定させ消炎効果もある保護クリームがおすすめです。
重ね塗りすることでファンデーション代りに使える物もあり、上にフェイスパウダーをつけてナチュラルベースに仕上げます。
*ファンデーション*
にきびがある程度落ち着くまで、保護クリームの上から「ノンコメドジェニックのパウダリーファンデーション」を薄く乗せるか、フェイスパウダーだけでナチュラルに仕上げます。
パウダーならUVカット効果もあるので、特ににきびができている時によい方法です。
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