とにかく肌が敏感で、何をつけても刺激を感じるFさんは、にきびを治したいと思っても敏感肌のためにきび用の化粧品が使えなくて、皮膚科を受診しました。
Fさんの肌は、皮膚が薄く・赤くなっているのは誰が見ても明らかです。
普段何をつけているのかをたずねると、薬局で購入した「副腎皮質ホルモン剤」を含んだ塗り薬をよく塗布していたと言うのです。
この「副腎皮質ホルモン剤」は、かぶれたり皮膚の炎症がひどい時に使用する薬で、決して常用する物ではないのです。
常用すると、皮膚が薄くなってしまうことがあるので、皮膚科医の指導のもとで使用するのが望ましい薬です。
Fさんの仕事についてたずねると、会社では嫌なことが多くストレス解消のため夜遊びで、睡眠不足・暴飲暴食・生活ペースの狂いなどから昼前になると胃が痛くなることが多く、胃薬を飲まずにはいられないのだそうです。
にきびができはじめてからミスをすると、「肌がそんなになるまで遊んでいるからミスするのね」などの嫌味や、にきびを気にして男性社員からの視線が怖くなりストレス増し、さらににきびを悪化させたのです。
まずFさんの場合、胃腸に問題がないか内科的な診断が必要で、胃カメラの検査を受けてもらい、胃炎が判明したため、本格的なにきび治療の前に胃の状態をよくすることからはじめます。
●症状●
・フェイスラインから首にかけてのにきび
・顔全体が赤く、皮膚が薄くなった人特有の症状
●治療方針●
とにかく、内科での治療で胃の回復が先決です。
胃を守るため乳製品を積極的にとり、刺激のあるカフェインを含むコーヒー・緑茶・紅茶を控えるようにします。
●治療内容●
*内服薬*
・最初は内科が処方した胃薬のみ
・ある程度回復したら、にきび治療の抗菌剤を服用する
*外用薬*
1)抗菌剤入クリーム
2)やけど治療などに使う肌の保護と修復するクリームを顔全体に塗布する
3対アクネ菌の外用薬をにきびの所に1日2回塗布する
●年代・本来の肌質●
20代半ば・敏感肌
●スキンケア指導●
*クレンジング・洗顔*
クレンジング→低刺激のミルクタイプ洗顔料で洗い流せるタイプ
洗顔→低刺激の石けん
*化粧水*
敏感肌のため、アルコールを含まない化粧水で、特殊な保湿液を精製水で薄めて使います。
*外用薬*
前項目でご紹介した外用薬を医師の指示のもと塗布します。
*美容液・保護クリーム*
治療はじめてから1ヵ月くらいすると、赤みがとれて肌が安定します。
Fさんの場合本来の肌質「敏感肌」に合わせたスキンケアに替えて、美容液や保護クリームの使用を開始します。
*ファンデーション*
敏感肌のためフェイスパウダーのみ使います。
どうしてもと言う場合は、ノンコメドジェニックのパウダリーファンデーションを使います。
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